【赤ちゃんの病気】新生児や乳児がかかりやすい病気とは?

新生児

初めての赤ちゃん。いろいろ戸惑います!特に熱が出たり、ぐずったりした時は具合が悪いのかなって。赤ちゃんがかかりやすい病気を新生児と乳児期を中心に調べてみました。

新生児のかかりやすい病気の症状

図:新生児

新生児とは生後28日未満の期間のことを指します。
この時期にかかりやすい病気とは、どのようなものがあるのでしょうか?

突発性発疹

突発性発疹

突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)と7型(HHV-7)の感染による感染症です。
生後6ヶ月頃から2歳までに発症する病気になります。

名前の通り、突然、発熱して38℃以上高熱が3日程度続き、解熱後に突然発疹が出現します。発疹も3日程度で消え、多くはこの症状で終わります。突発性発疹が出ても子供は比較的機嫌の良いことが多いですが、機嫌が悪い時もあります。

発疹は、細かい赤い発疹で、少し盛り上がっているのが特徴。時々ブツブツがくっついて大きな赤い発疹になることもあります。

百日咳

百日咳

百日咳は、百日咳菌という細菌が感染して起こる病気です。

ママからもらう免疫が弱いので新生児でも発症します。

特に3ヶ月以下の乳児が感染すると重症化の恐れがあります。

生後3ヶ月になると予防接種を受けることができます。

最初は鼻水と軽いせきが出て、かぜのような症状を示します。スタッカートのようにコンコンコンコンという短いせきが長く続いてでてくるようになると、有効な抗菌薬でも病状を止めることはできません。そのうちにそのせきの続く時間が長くなって、10秒以上続きます。そうなるとたいへん苦しく、顔が真っ赤になります。せきが続くために息ができません。10秒以上続いたところで、やっと苦しそうに息を吸い込みます。「うーーーーー」と音を出して吸い込むので、英語ではウープ(WHOOP)と言います。

実際には、母親が見ていられないくらいに苦しそうな症状です。目が血走ったり、舌の筋が切れたりもします。乳児の場合、特に生後3か月以下ではそのまま息が止まって、死亡することもあります。この時期を何とか乗り切ると少しずつせきがおさまってきます。
大人の場合、苦しいですが死亡することはありません。しかし完治するまで2~3か月かかり、これが百日せきと言われる理由です。

感染性胃腸炎

ノロウイルス・ロタウイルス

乳幼児ではウイルスによるものが多く、代表的なものにノロウイルス、ロタウイルスがあります。

ロタウイルス感染症には任意接種の予防接種があります。

吐き気や嘔吐・下痢・発熱・腹痛・全身倦怠感などの症状が見られます。下痢は軟便~水様便が頻回に認められ、時に血便を呈することもあります。この際に特に注意しなければならないのは脱水症状です。下痢や嘔吐による水分の喪失に加え、飲水ができず、また発熱による不感蒸泄の増加もあり、脱水には要注意です。特に老人や子供の場合、自覚症状が出現しにくいこともあり、全身倦怠感が強い時やグッタリした時などは脱水症の可能性が考えられます。

ロタウイルスが原因の胃腸炎。乳幼児がかかりやすく、重症化しやすいため、注意が必要です。
ロタウイルスの「ロタ」はラテン語で“車輪”を意味します。

電子顕微鏡で見ると車輪のような形をしていることから、この名前がつけられました。
大人は免疫ができているので、感染しても重症化しませんが、乳幼児が胃腸炎で入院した場合、その約半数がロタウイルスによるものと言われています。

ロタウイルス胃腸炎は急激に悪化し、強い脱水や意識障害を引き起こすおそれがあります。
ママからもらった免疫がなくなる前に、早めにワクチンを接種して、予防しましょう。

尿路感染症

尿路感染症

尿を体外へ出す尿路(にょうろ)に細菌が感染する病気です。
尿路感染症は高熱が出て、発熱を繰り返します。

大人なら、この時点で頻尿や排尿痛に気が付きます。

赤ちゃんは症状を訴えられないので診断が遅れがちです。

陰部の症状によって機嫌が悪くなり、食欲不振になる場合も。
症状が進むと、嘔吐や黄疸も発症します。

新生児髄膜炎

髄膜炎は、ウイルス感染による無菌性髄膜炎と、細菌感染による細菌性髄膜炎に分類されます。

新生児髄膜炎/細菌性髄膜炎の症状は、特徴的な症状が特に現れないことが多いため、注意が必要です。

突然、発熱や低体温などの体温異常や、嘔吐、けいれん、呼吸不全などが認められる場合が多くあります。その他にも、機嫌が悪い、ぐったりして意識がもうろうとしている場合は早めに受診することが重要です。

新生児は母体から十分な抗体が得られていない未熟児などは、髄膜炎に感染する確率が高くなり、治療の長期化や、後遺症が残る確率が高くなる場合もあります。

乳児期にかかりやすい病気の症状

図:乳児期

乳児とは生後1ヶ月以上1歳未満の時期を指します。
乳児期にかかりやすい病気にはどのようなものがあるのでしょうか?

生後半年までは免疫抗体で守られています

免疫抗体

生後6ヶ月頃まではママから免疫をもらっているので、病気にはなりにくいですが、6ヶ月を過ぎる頃から感染症にかかりやすくなります。
百日咳や結核は免疫をもらえません。

水痘は生まれてすぐ免疫が無くなってしまいます。

麻疹、風疹、おたふくかぜなどは8~10ヶ月頃までは、かかりにくいとされています。

赤ちゃんは生まれてくる前に胎盤を通じてママの免疫抗体をもらうほか、母乳から移行する抗体もあり、初乳にはそれが特に多く含まれています。よって、生後しばらくはママがかかったことのある病気に対しての抗体があるため、それらにかかることはありません。

しかし、ママからもらった抗体も徐々に減っていき、生後5~6ヶ月にはほとんどなくなってしまうとか・・・。その頃には外出する機会も増え、ウィルスなどの病原体に接することも多くなります。そのため、生後6ヶ月以降は風邪などの感染症にかかりやすくなるのです。

乳児期にかかりやすい病気は、新生児でもかかりやすい「突発性発疹」「百日咳」の他、次のものがあります。

急性中耳炎

急性中耳炎
細菌がはいることで鼓膜の奥(中耳)が炎症しする病気です。細菌が感染する場所に膿がたまります。一度かかると繰り返す可能性のある病気です。2~3歳まで。

赤ちゃんの急性中耳炎は、初期に発熱するところが多いです。急性中耳炎を疑うポイントとしては、

なかなか熱が下がらない
機嫌が悪い、泣き止まない
耳元に耳だれが付着している。
しきりに耳を触る
粘っこい鼻水(青っぱな)が長期間出ている

などがあります。熱があるからといって必ず急性中耳炎があるわけではありませんし、急性中耳炎でも熱がない場合も少なくありません。1~5のうち一つでも当てはまるときは耳鼻科専門医にきちんと耳をみてもらいましょう。

乳児湿疹

乳児湿疹

乳児の湿疹としては、新生児ニキビ、乳児脂漏性湿疹、あせも、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーによる湿疹などがあります。

「乳児湿疹」とは、生後2~3週間から2ヶ月頃の赤ちゃんの顔やからだの一部に見られる湿疹の総称です。「乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)」「新生児ニキビ」「あせも」なども「乳児湿疹」の一種です。症状もさまざまなので、区別がしにくいこともあります。お子さんによっては、症状がいくつも混在している場合もあるので、同じ日に違う病院に行って、一方では「乳児湿疹」、もう一方では「脂漏性湿疹」もしくは「アトピー」などといわれる場合もあります。典型的な「乳児脂漏性湿疹」は、頭やおでこを中心にかさぶたのようなものができたり、ほほが赤くなるなどの症状があります。

乳児がかかりやすい病気は他に、アトピー性皮膚炎、ロタウイルス下痢症があります。

幼児期の病気

蕁麻疹の幼児

幼児期は1歳以上小学校入学前までの未就学児(6歳未満)を指します。

幼児期にかかりやすい病気としては、次のものがあります。

麻疹(はしか)
風疹(ふうしん)
水痘(みずぼうそう)
おたふく風邪(おたふくかぜ)
溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)
手足口病(てあしくちびょう)
ヘルパンギーナ
伝染性紅斑(りんご病)

筆者の子どもも、保育園通園時期に、よく溶連菌感染症(溶連菌性咽頭炎)になりました。
中には通園停止(出席停止)となるものもありますので、注意が必要です。

赤ちゃんの病気まとめ

赤ちゃんの病気

免疫が無くなる6ヶ月過ぎるころから、病気にもなりやすくなってきます。
急な発熱など、いつもと違う様子を見せる事があります。

初めての子育てでは慌てることも多いと思います。

特に新生児、乳児のころは自分で伝えることができないので、注意深く観察することが大切です。