赤ちゃんを出産するときは、自分の両親のもとで産みたいと思っている人も多いですよね。周りの人の話を聞いても、『産後は想像以上に大変だから里帰り出産がいいよ』と口をそろえて言います。里帰り出産のメリット・デメリットをきちんと知りましょう。
里帰り出産とは?
出産前に実家に里帰りして、実家の近くの病院で出産することを里帰り出産といいます。実家では出産の先輩でもある母親に、産前・産後の協力やアドバイスをしてもらうことができますよね。また、体調が不安定な産後も、里帰り出産であれば家族に家事をしてもらえることもあり、ゆっくりと休むことができます。
現在では里帰り出産をしない人も増えてきていますが、里帰り出産をするかどうかはあなただけでなく、夫婦とそれぞれの実家ともしっかり話し合って決めてくださいね。一般的に里帰り出産の期間は出産前1ヶ月、出産後1ヶ月の合計2ヶ月間です。
里帰り出産をする時のスケジュール
里帰り出産をしたいと考えているのなら、スケジュールを決めなくてはいけません。里帰り出産は病院が変わる、移動などさまざまな問題があるので、できるだけ早く里帰り出産の準備を始めるようにしましょう。
里帰り出産をするかどうかを決める
妊娠したのがわかった段階で、すぐに里帰り出産をするかどうかを決めましょう。あなたが里帰り出産をしたいと希望しても、旦那さんが嫌がることもあります。この場合は、根気強く説得しましょうね。また、あなたの実家も準備があるので連絡しておきましょう。
担当医師に伝える
里帰り出産をすると決めたら、できるだけ早く担当医師に伝えましょう。お医者様にもこれまでの経過を新しい医師に伝える準備や紹介状作成などがあります。「気まずくなりそうでだから…」と後回しにしないでくださいね。最初の検診時に「里帰り出産を考えている」と伝えておくのもよいでしょう。
里帰り先の病院探し&予約
病院によっては里帰り出産を受け入れてくれないところや、早期に出産予約が必要なところもあります。場所が離れていると、なかなか里帰り先の病院の情報が手に入りにくいので、親や地元に住んでいる友人、インターネットで情報を収集しましょう。もしわからないことがあれば、直接その病院に電話をして確認するといいでしょう。
転院する病院が決まったら、連絡をして出産の予約をしましょう。そのときに、いつごろに転院予定なのか・転院先での初診の時期を確認しておきましょう。妊娠中期までには済ませておくと安心ですね。
移動時期
ギリギリまで里帰りを延ばす人がいますが、できれば34週までには里帰りをしましょう。これ以上過ぎると、長時間の移動は身体に負担がかかりますし、早産のことを考えると危険です。
また、飛行機で里帰りする場合は、出産予定日の28日前からは医師の診断書・本人の同意書が必要になります。飛行機で移動中に出産…なんてことになると、大変です。余裕をもって帰省しておきましょう。特に実家が遠方の場合は移動時間が長くなるので、早めの帰省をオススメします。
転院先の病院とのコミュニケーション
実家に帰省した後は、母親学級があれば積極的に参加しましょう。定期健診はもちろん、母親学級などにも参加して、転院先の病院とのコミュニケーションをとっておく必要があります。
パパにはこまめに状況報告
里帰り出産するということは、つまりパパを一人自宅に残していくということです。あなたとおなかの中の赤ちゃんの状況はもちろん、パパの生活状況も聞いてコミュニケーションをとっておきましょう。
帰宅は1ヶ月検診が終了してから
出産後、すぐに帰宅できるわけではありません。生まれてすぐの赤ちゃんは長時間の移動に耐えることはできませんし、体調が戻っていないママも大変です。一般的には、転院先で1ヶ月検診をしてもらった後に帰宅することが多いようです。
帰り出産のメリット・デメリット
里帰り出産をするかどうか、考えるのはメリットとデメリットですよね。里帰り出産は助かることも多いのですが、デメリットもあります。両方を理解して、里帰り出産をするかどうかを決めてくださいね。
里帰り出産のメリット
- 出産の先輩がいるから安心感があります。
- 産後の家事は親や家族がしてくれるので、ゆっくりできますし精神的にも安定します。
- 母親から育児のアドバイスをしてもらうことができます。
里帰り出産のデメリット
- 転院するため、妊娠から出産まで同じ医師に診てもらえません。
- 里帰り中はパパと離れてしまうので、出産の喜びを分かち合えない・パパは父親になった実感がわくのに時間がかかってしまいます。
- 産前産後の移動が大変です。
これらメリット・デメリットを十分理解した上で、里帰り出産をするかどうか決めてくださいね。