羊水検査のリスクや検査時にかかる費用

羊水検査

妊娠すると、定期健診やさまざまな検査がありますよね。検査の中には、ママが検査を受けるかどうかを決めるタイプもあります。羊水検査も、任意で行なわれる検査です。高齢出産のママであれば、医師から羊水検査というものがあることを知らされた人もいるのではないでしょうか?羊水検査とは、どのような検査なのでしょう。

羊水検査とは?

おなかの中は、赤ちゃんと赤ちゃんを包むように羊水で満たされています。この羊水の中には、赤ちゃんからはがれ落ちた細胞や尿も含まれているのです。羊水検査とは、羊水を採取して、赤ちゃんの染色体を調べるための検査です。染色体を調べることによって、赤ちゃんに染色体異常がないかどうかを知りたいという人のための検査なのです。

染色体異常には、親から子供へ受け継がれる遺伝的なものと染色体の数や構造によるものがあります。羊水検査でわかるのは、染色体の数や構造による先天性のものです。羊水検査を行なうことによって、ダウン症などのトリソミー(染色体の数が1本多い)を発見することができるのです。ですが、全ての染色体異常を発見できるというわけではありません。

どんな場合に羊水検査をするの?

病院では「羊水検査を積極的に進めてはいけない」と決められているため、妊婦さんがから羊水検査をしてもらいたいと伝えないと行なってもらえないことが多いのが現状です。

ただし、羊水検査があると医師から伝えられる場合があるのは、35歳以上での高齢出産や以前に生んでいる子供に染色体異常があるときです。高齢出産になると染色体異常がある子供が生まれる確率が高くなり、1/100の確率になります。また、第1子が染色体異常の場合も羊水検査を提案されることが多いようです。

いずれにしても羊水検査を行なう場合は、夫婦揃っての同意が必要になります。費用は全て自己負担で10万円ほどかかります。

羊水検査の方法

羊水検査の説明を聞く妊婦

羊水検査は妊娠14~18週頃に行なわれます。これは安定期に入り、羊水の量も増えるため羊水検査によって赤ちゃんを傷つける可能性が少ないためです。羊水検査はおなかの表面を消毒し、超音波で赤ちゃんと胎盤の位置を見ながら、その部分を避けて針を刺して羊水を採取します。採取する羊水の量は約20mlです。針を刺す時は局所麻酔を行なう場合と、麻酔をせずに行なう場合があり病院によって異なります。

麻酔をせずに針を刺しても、あまり痛みはないようです。羊水を採取する時間は約15分と短時間で終わり、その後も入院することなく帰宅できます。2~3日は自宅で安静にする必要はあります。検査結果が出るまでは約3週間かかります。採取した羊水内の細胞を培養して、染色体の状態を調べるので、時間がかかるのです。

羊水検査の問題点

出産前に染色体異常を検査することができる羊水検査ですが、問題点もいくつかあります。

羊水検査の安全性

短時間でできる羊水検査ですが、リスクが全くないわけではありません。おなかに針をさして羊膜を通って羊水を採取するわけですから、0.2~0.3%の確率で流産の可能性があります。また、出血や吐き気、腹痛など一時的な症状がでることもあるので注意してください。羊水検査を行なうときは赤ちゃんの位置に気をつけてはいても、赤ちゃんにひっかき傷をつけてしまう可能性もあります。

倫理の問題

もし、羊水検査でおなかの中の赤ちゃんに染色体異常があったと判断されたら、どうするかを考えなければいけません。羊水検査の結果によって「生まない」と選択した場合、ダウン症の産み分けとも受け取れてしまいますよね。でも、育てていく自信がない、すでに障害のある子を育てているためにこれ以上の育児は大変だという人は「生まない」選択をしているのも事実です。もし、羊水検査の結果でダウン症と判断されて「生む」と選択した時は、出産までにさまざまな情報を集める必要があります。

羊水検査については、産み分けにつながるとして倫理面での問題もありますし、何よりもママとパパの心の整理もあります。夫婦でどうするかをしっかり話し合っておく必要があるでしょう。検査後、結果を待つ3週間の間に「結果を知りたくない」と思った場合は、その考えを医師に伝えておくと結果を聞かなくても大丈夫ですよ。