妊娠高血圧症候群の症状と予防|病気の定義とかかりやすい人

妊娠高血圧症候群

あとは赤ちゃんが生まれてくるばかり、という妊娠後期になってしまう症状に妊娠高血圧症候群があります。妊娠高血圧症候群はママだけでなく、赤ちゃんにも影響が出てしまうので気をつけている人も多いでしょう。妊娠高血圧症候群とはどのような症状なのでしょうか。

妊娠高血圧症候群とは?

妊娠する前から「妊娠高血圧症候群」という名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?妊娠高血圧症候群とは、妊娠中期から後期にかけておこる病気で、高血圧やむくみがおこります。現在、妊娠高血圧症候群は『妊娠高血圧症候群(PIH)』と名称が変わり、「妊娠20週以降から出産後12週まで高血圧、または高血圧にたんぱく尿をともなう場合」と定義づけられています。

妊娠高血圧症候群はママだけでなく、赤ちゃんの発育にも影響がある怖い病気です。妊娠高血圧症候群がなぜ起こるのかという原因はまだはっきりしていませんが、ママの身体が妊娠の様々な変化に適応しきれずに起こってしまうとも言われています。

妊娠高血圧症候群は、妊婦さん10人に1人がかかるともいわれ、とても身近な病気なのです。「妊娠高血圧症候群なんてすぐに治りそうだし平気」と軽く考えている人もいるのですが、症状が重くなってしまうと、ママ・赤ちゃんともに命の危険がありますし、出産後もママに後遺症が残ることもあるのです。日頃から妊娠高血圧症候群の予防を心がけましょう。

妊娠高血圧症候群の症状

妊娠高血圧症候群の主な症状は、3つあります。

むくみ 細胞の中の水分が多くなってしまった状態のことで、足や顔がはれぼったくむくんでしまいます。靴がはきにくい、靴下の跡がいつまでたっても消えない、指で足を押してみるとへこんだままなかなか元に戻らないなどの症状があります。また、体重が1週間に0.5kg以上増えた場合も要注意です。夕方に少しむくんでも翌朝に消えていれば問題はありませんが、朝からずっとむくんでいる場合も妊娠高血圧症候群の疑いがあります。
高血圧 健康な妊婦さんの血圧は、最高が100~130mmHg、最低が60~80mmHgです。それが最高140mmHg以上、最低90mmHg以上になると高血圧とされます。多くの場合、自覚症状はありませんが、ひどい時は頭痛、耳鳴り、めまい、ほてりなどの自覚症状がでてきます。
たんぱく尿 腎臓の機能が低下すると、血液の中に、本来はママの身体に必要なたんぱく質が流れ出てしまいます。たんぱく尿は、定期健診で行なわれる尿検査でわかるのですが、検査で++になったり、+が2回以上出ると妊娠高血圧症候群に結びつく可能性があるので、要注意です!

妊娠高血圧症候群にかかりやすい人

妊娠高血圧症候群は誰でもかかるかもしれない病気ですが、かかりやすいタイプの人がいるのはわかってきています。

初めての妊娠
高血圧、腎臓病、糖尿病、循環器系以上の持病がある
家族に高血圧の人がいる
35歳以上の高齢出産
太り過ぎ、または妊娠で15kg以上太った
以前の妊娠で、妊娠高血圧症候群にかかった
多胎妊娠している
立ち仕事をしている・生活が不規則になっている
辛い物が好き・偏食している

妊娠高血圧症候群を予防するには?

食べ過ぎている妊婦

妊娠高血圧症候群は、日頃の生活習慣や食生活に気をつけていれば、予防が可能な病気です。ただ、妊娠高血圧症候群は妊娠そのものが原因でおこることがある病気なので、完全に予防ができるわけではありません。

睡眠・休養は十分にとる

出産まで働いていると、つい無理をしてしまいがちです。過労はもちろん、睡眠や休養もしっかりとって身体を休ませてくださいね。

塩分の多い食品は控える

むくみ・高血圧の原因でもある塩分はできるだけ控えるようにしましょう。また、味の濃い食べ物も避けてうす味の食事を心がけてくださいね。1日あたりの食塩摂取量は、1日10g以下、すでに妊娠高血圧症候群にかかってしまった場合は、7g以下に抑えましょう。

食生活を改善する

塩分を控えるだけでなく、そのほかの栄養バランスにも気をつけてください。大豆や乳製品から摂取できる良質のたんぱく質、カルシウムの摂取、ビタミン、ミネラル、食物繊維、植物性脂肪など、低カロリーの食事を心がけましょう。

体重増加に注意!

妊娠前は痩せていても、妊娠中に急激に体重増加してしまっても妊娠高血圧症候群を引き起こすことがあります。体重が15kg以上増加してしまうと、危険信号ですよ。食生活に気をつけれていれば体重増加も抑えることができるはずなので、常に体重を意識しておきましょう。

「いつもと身体の調子が違うな?」と少しでもおかしいと思ったら、定期健診まで待つのではなく、すぐにお医者様に診察してもらってくださいね。妊娠高血圧症候群が重症になると、赤ちゃんに十分な血液が流れず、成長に影響が出るだけでなく早産や仮死状態になることもあるのです。食生活に気をつけながら、定期健診で早期発見・早期治療をしましょうね。

妊娠してから食事をする前の注意点

塩こさじ1杯

妊娠高血圧症候群の予防をのためには血圧の上がる食品を理解することです。そのためには、
高カロリーの食事を避けて、塩分・糖分の摂取量に気を使う事が必要です。
妊娠中の女性の体はホルモンバランスが崩れやすいため、体重も増加しやすくなります。体重が増加していくと血圧が上がり、妊娠高血圧症候群を発症してしまいます。
妊娠高血圧症候群の予防のために、高カロリーの食事を避け、塩分・糖分の摂取量を自分で調整していく必要があります。

妊娠高血圧症候群を予防する為の食事

妊娠高血圧症候群予防の食事

妊娠高血圧症候群を食事で予防するためには、常に意識しておきたい事がいっぱいあります。

塩分を調整

1日7グラム以下の摂取を意識して食事を取りましょう。塩分が減ると味が物足りなく感じます。そんなときはレモン果汁やポン酢・コショウで味付けするといいでしょう。

糖分を調整

糖分は摂りすぎてしまうと、余った糖分が脂肪に変わってしまいます。糖分を取るときは1日の制限を超えていないか注意しながら摂取しましょう。

食べ過ぎには要注意

手軽に作れる揚げ物などは高カロリーな食品です。油分が含まれている食品をたくさん食べすぎて肥満にならないように注意しましょう。

高タンパク質を摂取

鶏肉・乳製品・大豆など高タンパクな食品を摂取して、エネルギーを補給しましょう。

ビタミンを摂取

ビタミンはビタミンCを筆頭に体に必要な栄養素です。特にビタミンA,B,Eには動脈硬化を防いでくれる働きがあるので摂取したいのですが、なかなか食事からとることが難しい栄養素もあります。その場合にはサプリメント等の栄養補助食品も活用して補いましょう。

動物性脂肪の摂取を控えよう

動物性脂は動脈硬化を引き起こし原因になりやすく、摂取しすぎることは病気への発症へとつながります。できるだけ控えましょう。難しい場合は植物性脂などで代用することが望ましいです。