スリングの使い方・選び方、リングありとなしの手作りスリング

スリング

スリング(ベビースリング)はアメリカのシアーズ博士によってアタッチメント育児という赤ちゃんと肌が触れ合う育児の考えで生み出されました。NHKのすくすく子育てで紹介されました。新生児の赤ちゃんから2歳~3歳くらいまで使用することができます。日本ではまだ歴史が浅いのですが、赤ちゃんが本来の姿勢になって、お母さんと密着できることから注目されています。

スリングとは

これまで布を使って赤ちゃんをだっこすることは、世界中で取り入れられていました。その中でもアメリカで考案されたスリングを使うと赤ちゃんが自然な形でだっこできます。赤ちゃんは普通、脚をM字に開き、背中を丸めています。これを、洋服で締め付けると股関節脱臼などを引き起こしてしまいます。スリングは、脚が自由になるので、赤ちゃんへの負担も少ないです。赤ちゃんの成長に合わせて選べます。お母さんと向かい合う形になるので、赤ちゃんも安心ですね。

スリングの種類いろいろ

リングありスリング

リングありの場合は、生地が薄いほうがリングに通しやすいです。テール部分がベルト状にまとめてあるタイプとスカーフのようにひらひらしているタイプがあります。テール部分がベルト状のタイプはスカーフタイプより調節が効きませんが、扱いやすいので、初めての人に向いているタイプです。スカーフタイプはリングに通しにくい反面、調節が効きやすいので、密着感にこだわりたい人におすすめです。

リングなしスリング

折りたたんで携帯用になります。使い方が簡単です。厚手の布も向いていて、初心者さんにはこちらがおすすめです。輪になったシンプルなチューブタイプと肩の部分が縫ってあるたすきタイプがあります。調節ができないので使いまわしはせず、大人1人に1枚選ぶようにします。

肩パッド

肩パッドがあるほうが肩への負担が軽くなります。その代わり、かさばるので、持ち運びをするなら肩パッドなしのほうが良いでしょう。また、肩パッドによっては、夏に暑く感じるかもしれません。

レール線

スリングのふちにレール綿が入っていると、赤ちゃんの脚のあたりが良くなります。その代わりかさばるので、持ち運びをするなら、レール綿なしのほうが良いでしょう。

スリングの選び方

スリング

素材

素材はオーガニックコットンなど、赤ちゃんの肌に優しい素材を選びます。夏は薄手の生地、冬は厚手の生地と使い分けると体温の調節がしやすく、スリングも長持ちします。デニムのような硬い生地は赤ちゃんの足にあたりが強く、赤くすることがあります。布が二重になっているものを選ぶか、おくるみのまま赤ちゃんを入れます。リングは金属性か専用のプラスチック製でなければ耐久性に欠けてしまいます。

サイズ

サイズはお母さんの体に合ったものを選びます。ぴったりめのスリングはお母さんのおへその位置にスリングの底がきます。赤ちゃんとの密着感があります。肩への負担が少ないという利点があります。大きめのスリングは、お母さんの腰骨の位置にスリングの底がきます。授乳などの動きに合って、冬も余裕があります。

お店選び

スリングは試着をしてから購入しましょう。サイズが合わなかった時にどんな対応をしてもらえるかを確認します。オーダーメイドという方法もあります。

スリングを手作りしてみましょう

リングなしスリングの場合

材料

生地:縦60cm×横150cm

作り方

まず、生地を中表になるように4つ折りにします。折った状態で縦30cm×横75cmになります。輪ではなく、ひらひらしているほうに丸いカーブをつけます。大体端から10cmくらいのところまできれいなカーブが書けたら生地を切ります。布を開いて端から1.5cmくらいのところを折りふせ縫い(袋縫い)にします。上1枚の縫い代をカットし、縫い代を開いてアイロンで折り目をつけます。縫い目のところで補強のために何回かジグザグ縫いをしてできあがりです。

リングありスリングの場合

材料

生地:縦90cm~150cm×横200cm~250cm、リング2個

作り方

布を縦に2つ折りにします。布の中心にアイロンをかけて折り目をつけて開きます。折り目をつけた中心線へ両端を合わせます。これを2回繰り返します。布の幅が12cm~15.5cmになったら、リングを2個通します。布端18cmくらいのところで折り返します。リングに通した部分から5cm~8cm下の部分及び端から2cmの布の部分を下の布にしっかり縫いとめて固定したらできあがりです。

スリングを販売しているお店

北極しろくま堂

2000年12月からスリングの販売を始めました。初めての人向きのキュットミー!と、携帯に便利なキュットミー!823があります。どちらもリングタイプで肩パットが入っています。生地が豊富で使うのが楽しくなりそうです。日本ベビースリング協会に賛同しています。

akoako studio

初めての人にも親切なスリング専門ショップです。しじらの涼しげな生地やチェックや水玉、ひよこ柄のスリングがあります。ガーゼで二重にしたタイプをおすすめしています。サイズが豊富でオーダーメイドもあり、ぴったりの1枚が必ず見つかります。

スリングの使い方

赤ちゃんの上手な入れ方

まず、お母さんが、スリングをたすきのように肩にかけます。肩パットが肩の位置に来るようにします。そして内側のスリングの端を持っておなかにあてます。もう片方の手でスリングをハンモック状に広げます。赤ちゃんを足から入れてバランスを見ます。赤ちゃんを手で支えて調節します。

ゆりかご抱き(横抱き)

首の座らない赤ちゃんに使う抱き方です。ハンモックに収まっているように赤ちゃんが丸くなって眠ります。リングがないほうを頭にして入れます。赤ちゃんを支えながらテールを調節します。赤ちゃんがお母さんの胸の位置に来るように向きを変えると授乳ができます。

カンガルー抱き(縦抱き)

縦抱きは首が座った赤ちゃんに使えます。赤ちゃんは脚を自由に開くことができます。たすきの長さを短めに調節します。カンガルー抱きは赤ちゃんの体が外を向いて、お母さんが後ろから赤ちゃんを見守る姿勢になります。

おんぶ

首が座った赤ちゃんに使えます。ゆりかご抱きや横抱きをしてから、スリングを背中のほうへずらします。赤ちゃんの様子を確認します。

腰抱き

腰の座った赤ちゃんに使用できます。スリングを半分に折って装着し、スリングに赤ちゃんを座らせます。スリングを調節し、赤ちゃんをスリングと腰骨で支えるイメージです。

赤ちゃんの降ろし方

赤ちゃんの様子を見ながらゆっくりベッドや布団にスリングごと降ろします。赤ちゃんが眠っている場合は寝かせたまま、お母さんはスリングから抜けます。上からタオルをかけるなどして、そのまま寝かせて完了です。