現在、紙おむつが手軽なことから圧倒的なシェアを誇っていますが、布おむつも環境に優しいことから見直されています。布おむつ、紙おむつそれぞれに長所、短所があります。一度使うと手放せなくなる柔らかさ。洗濯は大変だけれど、それ以上に赤ちゃんに優しいものを選んであげたいですね。
布おむつと紙おむつの比較
布おむつの場合
- 柔らかい素材なので安心して赤ちゃんに使える。
- 赤ちゃんが泣いておむつ替えを知らせてくれるのでこまめに交換ができる。
- 繰り返し使えるので経済的。
- 洗濯の量が増える。
- 出かけるときに荷物がかさばる。
紙おむつの場合
- 汚れたら捨てるので、手軽。その代わりごみがたくさん出る。
- 常に新品の状態で使うことができる。
- 持ち運びが便利。
- 1枚あたり20円前後。1日10枚使うと200円×1ヶ月(30日)=6,000円。
- おむつの替えるタイミングを忘れて長時間つけてしまいがち。そのせいで蒸れたりかぶれることも。
布おむつの種類
一般的な布おむつには、輪形おむつと成形おむつがあります。輪形おむつは昔ながらの布おむつで、赤ちゃんの成長に合わせてたたみ方を工夫できます。成形おむつはおむつカバーに収まるように立体的に作られた布おむつです。厚みがあって乾きにくいという点があります。
海外ではおむつカバーと布おむつが一体になった一体形おむつもあります。最近はおむつの上にネットとも呼ばれるライナーを乗せて使うことが多くなってきました。ライナーがあるともれがなくなり、洗濯が楽になりますよ。
布おむつの使い方
布おむつは肌に優しく、赤ちゃんの視点で使えるおむつだと思います。紙おむつは手間が省けるという点でお母さんの視点で使えるおむつですね。でも、布おむつにしておむつ交換に時間がかかったり、夜赤ちゃんに泣かれたり(これが布おむつの良さでもあります)、荷物が多くなるのは、忙しい人には敬遠したくなりますよね。
長く使い続けるなら、うんちの多い新生児期、おむつ交換がしにくいお出かけのとき、夜眠るときは吸水性の高い紙おむつにするのもコツかもしれませんね。布おむつは紙おむつに比べてかぶれやすいと言います。
布おむつのほうが吸水性が悪く、湿った状態が長く続くとおむつかぶれになります。紙おむつでも、気づかず長時間そのままにしていればおむつかぶれになってしまいます。布おむつでも紙おむつでも、こまめに取り替えましょう。
布おむつの当て方
おむつカバーに布おむつを重ねます。布おむつを縦半分に折り、横半分にします。男の子の場合は前を厚めに、女の子の場合は後ろを厚めにします。カバーから1cm内側におむつの端を乗せて背中漏れを防止します。おしりの位置をおむつの真ん中より手前にするとうんちが背中に回りにくくなります。股の部分にふんわりとギャザーを寄せます。背中はぴったりと、おなかは苦しくないよう、指2~3本分の余裕をもって当てます。おむつカバーからはみ出した分は内側に収め、左右均等になっているか確認します。
布おむつの洗濯
おむつについたうんちをトイレに流します。おむつ肌着用の洗剤で漬けおきをします。汚れているところは揉み洗いします。1日分がたまったら洗濯機へ入れます。おむつカバーもテープで留め、裏返して洗濯機に入れます。普通の洗濯と同じように洗い、しわを伸ばして干します。おむつが乾いたら縦にたたんで収納します。
布おむつのメーカー
エンジェル(エンゼル)
エンゼル社の布おむつです。綿ウェーブと不織物の成形おむつ「ラッキーオムツ」、併用してもれを防ぐライナー「ソフトベビー」などがあります。汚れ落ち、乾燥、吸収力どれも抜群です。今までの布おむつのイメージと違って柔らかく快適と評判です。ベビーコーナーのあるお店か、インターネットで購入できます。
ベビーネンネ
ベビーネンネは、キングベビーで販売している布おむつです。おむつカバーに布おむつとライナーを乗せて使います。小判型とダルマ型のスペアは小さくてたたむ必要がないところが手軽で赤ちゃんも動きやすいです。スペアがおしっこを吸収してくれるので洗濯が楽になりますよ。インターネットや通販カタログで購入できます。
シンク・ビー
シンク・ビーは「Think Baby」の略で赤ちゃんとお母さんのことを考えているブランドです。ベビーコーナーのあるお店やインターネットで購入できます。布おむつとライナーを乗せて使います。
ファジーバンズ
ファジーバンズの布おむつは、ネットとおむつカバーが一体型になっています。インサートという吸収体を本体のポケットに入れて使います。インサートを洗うことで洗濯の量が少なくなります。カラフルでサイズも豊富です。
メイド・イン・アース
メイド・イン・アースの布おむつは天然素材のオーガニックコットンを100%使っています。赤ちゃんのことを考えたらこんな優しい素材にたどり着くんじゃないかと思います。紙おむつに含まれる化学物質の心配がなく、使い方は昔ながらの布おむつと同じ輪形おむつの使い方です。この布おむつならシンプルに過ごすことができそうですね。
布おむつの作り方
- まず、さらし、または浴衣をほどいたものを用意します。横幅70cmになるように屏風状に折りたたみます。
- 右側のわを切ると7枚~8枚取れます。半端になった布は料理の漉す時などに使えます。切った布を中表にして0.5cm前の布をずらし、縫い代を1cm取って縫います。
- 両端は返し縫いをして丈夫にします。後ろ側の布で前の縫い代を織り込みます。
- 織り込んで布が3枚重なったところにアイロンをかけ、折りふせ縫いにします。これで輪形おむつのできあがりです♪
布おむつの洗濯
おむつポーチ
かさばりやすい布おむつは可愛いおむつポーチに入れて持ち歩きましょう。おしりふきやウェットティッシュなど、必要な物がコンパクトに収納できて、おむつが入っているとは思えないデザインのおむつポーチが増えてきました。
おむつ用漬けおき洗剤
天然成分の洗剤も良いのですが、おむつ用の洗剤があると目に見えないばい菌も取り除いてくれます。また、粉洗剤だと石鹸かすが残ることがあるので、液体を好む人もいます。アトピーに配慮した洗剤もありますよ。
ランドリーリング
毎日洗う布おむつの量を考えたら、水道代が気になりますよね。ランドリーリングは洗剤いらずで洗濯機に入れるだけで汚れが落ちるので便利ですよ。
おむつ用バケツ
蓋がついて漬けおきできるバケツならなんでも良いので用意しましょう。通常の洋服の洗濯と分けたい人には、バケツ型の洗濯機もあります。バケツの中に使ったおむつを入れてそのまま洗濯ができるので便利ですよ。